Category Archives: 読書感想

読書感想『いちから聞きたい放射線のほんとう』

対話形式の読みやすい本なので、ぜひ読んでもらいたいです。

福島に住んでて思うのは、安全だとは思っているけど、なんとなく不安に感じてる人が多いんじゃないかということです。国や自治体が安全だと言うので問題ないんだろうけど、対象がよく分からないものだし、もしかしたら何年後かに分かることもあるかもしれないし。

そんな不安を少なくすることの1つは、放射線が何かを理解することで、その第1歩としてこの本は使えるのではないかと思います。

この本は大きく2部構成になっています。

1部では放射線は何かを説明していて、2部では実際の生活において放射線がどのように関わって影響してくるのかが書かれています。

手っ取り早く2部の内容を知りたい気持ちを抑え、まずは1部の内容を読むことをお勧めします。

確かに、誰かに安全だ危険だと断定されたら楽だけど、それだと違う意見が出てきた時に不安になってしまう。

それは判断を人に委ねているからで、漠然とした不安は少なくするためには、自分自身が最低限であっても普遍的な知識を持ち、それを元に判断することが必要だと思います。

リスクをどう評価するか

結局はこれに尽きると考えます。世の中の全てのコトモノにはリスクがある。身体に良いとされている食べ物でも、摂取し過ぎたら健康を害します。

放射線も同様で、医療現場等で使用されることで様々なメリットを享受できますが、量が多すぎれば健康を害する。自然界に既にあるものだし、放射線の影響をゼロにすることは現実的に不可能。できることは、リスクを正しく把握し、その上で入ってくる情報を処理し、対応していくことが、不要な不安を抱えないために必要なことだと思います。

放射線は目に見えないしこの辺の話は難しいですが、まずは放射能と放射線と放射性物質の違いを理解するところから始められればよいのかなと思います。


いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話

 

読書感想『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』

タイトルにあるような、GDPが具体的にどのように増えるかの試算や、自動車産業と比較してどうこうという詳細の記述はありませんでした(笑)。

今の政策や農業を取り巻く環境に対する批判と、先進的な試みを実施している農家さんの具体的事例の紹介がメインです。

農業が変わる、変わらざるをえない理由の1つとしてあげていたのが、数年後の大量離農。現在の農家の多数を占める、60〜70年代は数年後には働けなくなり離農せざるを得ない。また、サラリーマンを引退した人たちや、兼業で農業するメリットがなくなる(農業政策を理由に)。そうすると手放された土地が専業で攻めの経営をしている農家や法人に集約され、より効率的に、経営の幅が拡がるであろうと。

確かにな〜と思いました。土地をいくつか借りたとしても集約されていないと、機械を導入するなどして得られるメリットが最大にならない気がするんですよね。

農業関係者にとっては、前向きに考えられる本だと思います。よく耳にする基本的な内容ですが、わかりやすく記載されているので、私のような就農したてや、これから就農する人には向いている一冊です!

 


GDP4%の日本農業は自動車産業を超える (講談社+α新書)