読書感想『食料危機とアメリカ農業の選択』『農業超大国アメリカの戦略: TPPで問われる「食料安保」』『有機農業と未来: アメリカの有機農業から何が見えるか』


アメリカに研修行くことが決まり、事前情報を頭にアメリカ農業の現状を入れておこうと思いつつ結局出発直前ぎりぎりに購入し移動の飛行機やバス内で読んだこの3冊。まとめて感想を残しておきたいと思います。この3冊を選んだ理由としては近年のアメリカの農業を俯瞰的知りたかったことと、訪問先に有機栽培農家が多かったのでアメリカの有機農業について知りたかったこと。一番新しいのは『農業超大国アメリカの戦略: TPPで問われる「食料安保」』で2013年6月でした。

『食料危機とアメリカ農業の選択』

アメリカの農業を大きな農業と小さな農業の2つの観点から説明したこの本。前者についてはトウモロコシ栽培の現状から、後者についてはCSAの視点から書かれています。アメリカの農業というとトウモロコシなどの穀物をとにかく大面積でスケールメリットを効かせてグローバルに展開しているイメージが強いかと思いますが、それだけではなく、ローカルな経営をしている農家があるということが分かります。

”CSA”という言葉は今回のアメリカ研修でもよく耳にしました。日本でも”小さくても稼げる農家”といったテーマを扱った書籍や記事を目にするのですが、アメリカでも同様らしく、大規模化せずともやり方はあるようです。

『農業超大国アメリカの戦略: TPPで問われる「食料安保」』

上記の本より更にアメリカの農業を俯瞰ししています。農業の形態だけでなく、産学連携や農機具メーカー、政治、穀物商社、など様々な関係者からの視点で現状が述べられています。アメリカの農業を頭に入れた上でTPPについていかに取り組むべきか筆者の主張が述べられています。様々な視点から詳細が記載されており、3冊の中では最もおすすめです。

『有機農業と未来: アメリカの有機農業から何が見えるか』

アメリカの各有機農家をそれぞれ掘り下げて詳細を述べています。現状を書くのがこの本の構成で、最終章はふ~んって感じでした。

 


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