産地としての農業


農業に関する問題や、成功事例を目にしても、いまいちピンとこないことがあります。

その原因の1つには、農業と言ってもやり方や方針は様々なわけで、そこの前提が違っていたことにあるのではないかと思いました。

その前提をを分かりやすく整理したのが以下記事の中で述べられている三分類です。

日本農業新聞 – [農考新未来](1) 感性を地域に生かす 成長産業 多様性こそ マイファーム代表 西辻一真氏

農業は、「都市農業」「産地としての農業」「中山間地農業」の三つに整理できる。

重複や抜け漏れはあるかもしれませんが、だいたいこんな感じ。

亀岡果樹園がある地域は都市ではないし、近くに山があるわけでもなく、周りはとにかく桃農家。「産地としての農業」に該当します。

そんな「産地としての農業」に対する西辻一真氏の言及。

農水省は産業としての「農業」を重視し、「農村」政策への最適解を見つけられていない。特に中山間地農業は国土保全や多面的機能など多くの意義を持ち、そこに若者は可能性を見いだしている。三つの農業のうち、最も若者が入っていないのが、産地としての農業だ。

最も若者が入っていないというのは感覚なのか実際の数字として現れているのかは分からんです。確かに気軽に農業体験に来てもらえる立地だったり、近くに里山があり喧騒から離れた環境だったりというわけでは無いですが、こんなメリットもありますよ。

  • 栽培に関する指導会や研修が充実しており、生産に関するリスクを抑えられる
  • 系統出荷や、配送業者の取扱量が多いので、流通面での規模の経済がはたらく
  • 複数ある直売所を近距離向けに、産地としての地域ブランドを遠距離向けの販売に活かせる



▲先日実施された指導会の資料

 


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