まめ知識畑のしごと

桃の種割って何するの?


おととい、桃の種子はアーモンドみたいだと記事を書いたのですが、

あの食べ物は実はモモ!

この作業(調査)は、果樹研究所で実施しています。じゃあ種割って何を調査してるの?ってことなんですが、「核割れ」の発生を調べるために実施しています。

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核割れとは

核割れとは、呼んで字のごとく、種子を覆っている核が割れてしまうこと。これが発生すると変形果(変な形になること。一般にはまず出回らない)になったり、生理落果(成熟する前にかってに落ちる)したり、成熟がやたら早くなったりします。

影響

変形果や生理落果は、明らかに売り物にならないので分かりやすいのですが、成熟が早くなってしまうことはなかなかの困りごと。本来の味になる前に色が周ってしまうので、見た目は良くても食べたら不味い果実を収穫してしまうことになります。共選にかけられて光センサーではじかれるならまだいいのですが、直接販売する場合、気付かずに売ってしまったら、食べた方はがっかりですよね。。

原因

原因は分かっています。急激に果実が肥大すると核の育ちが追いつかずに割れてしまいます。急激に肥大する要因としては、1本の木の果実が少なく栄養が実に集中してしまうとか、樹勢が弱くて実に栄養が集中してしまうとか、急激な雨の影響だとか。

対策

原因となる事象を防ぐことが対策です。どうやって防ぐかっていうと、樹勢が弱すぎたり強すぎたりにならないよう剪定をし、摘果では実を落とし過ぎることなく、一気に水分を吸収することがないよう適切な潅水をする。

結局は丁寧な仕事が必要なのだなと。丁寧な仕事とは多く手をかければいいというものではなく、桃が育つ仕組みを知り、理解した上で適切なタイミングで適切な作業を適切な量実施することだと思います。

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特徴のある栽培方法が注目を集めがちだよなと感じることが多いですが、そこに行き着くには基本を抑えることが大事よね。守破離という言葉の意味が分かった気がします。