Category Archives: 畑しごと

収穫期とはいえ収穫だけでなく

7/1に収穫が始まって依頼、毎日続いていますが、収穫を控えている品種の管理作業も続いています。

桃は品種リレーをするので、早生品種の収穫を迎える7月以降は、品種ごとの摘果/袋掛け/除袋/反射シート敷き/収穫などの作業が重複してきます。

実を落とす作業である摘果はそろそろ最後の段階に。

▲パックリ割れてしまった実たち

特に「あかつき」は、生育状態に合わせて摘果をこまめに実施する必要があります。

また、上記写真の様に順調に生育していない実が多い場合、これ以上悪化することを防ぐため、あえて手を加えない判断をすることも必要です。(その分着果量は多くなるので、1個あたりの大きさを犠牲にすることになります。)

そんな作りづらさがあっても、食味は良いし見た目も良く人気があるので、苦労が報われます。

袋掛け

最近のトレンドは袋掛けです。

桃に袋をかける目的としては、

  1. 病害虫の被害防止
  2. 着色を良くする
  3. 果点あれを防止し外観をきれいにする
  4. 裂果の防止

の4点が挙げられます。1,3,4は表面を保護するわけだからなんとなく想像できると思うのですが、なぜ2の着色を良くさせることができるのか。 続きを読む →

摘果作業

「果樹栽培は引き算だっ!」

というような名言を誰かが言ってそうなくらい、連日何かを減らす作業をしてます。

摘蕾、摘花と続いて、摘果は数回に分けて実施します。


▲こちら、はなよめという品種で、1ヶ月後には収穫を迎えます

摘果すべき果実の判断方法はいくつかあります。明らかに位置が悪いとか、ぶつかるほど密集してるなどであれば分かりやすいのですが、内部に何かしら不具合が発生している障害果と呼ばれる果実は少々わかりづらいです。

一見他より大きく順調に見えても、収穫を迎える前に生理落果(勝手に落ちる)してしまいます。

障害果うち、極端に大きくなるのが双胚果です。縫合線をはさんで左右対象なものがあやしい。

これぐらい左右アンバランスでも問題なし。

割ってみると、このとおり胚は1つ。

左右対称なのがあやしい。

このとおり、写真の上下に胚が2つあります。

これもあやしいな。

やはり。今度は左右に2つ。

これもでしょ。

うわっー、問題ないやつだった。

花粉交配

花粉交配は花が咲いて、風が穏やかな日を狙って実施します。

花粉交配してます #fukushima #koori #fruit #farm #peach

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全ての樹が対象なわけではなく、花粉がない品種が対象です。

ピンク色に見えるものが花粉ではありません。石松子といって、花粉を希釈し増量し、受粉しやすくするもの。正体はというヒカゲノカズラという植物の胞子に色をつけたもの。

むか~しは花粉がある花を、受粉させる対象の花に直接つける方法をとってたそうです。たいへんだ!

花粉取り

今日は桃の花粉をとるために蕾を採取しています。


▲蕾が小さくてもダメで花が開いてからでもダメ

桃には花粉が無い品種があります。花粉がある品種の桃を近くに植えて、自然の風の力で受粉させたり、ミツバチを放して受粉させたりする方法もありますが、より確実に受粉させるためには、直接花粉をめしべにつける作業を行います。

蕾を取った後は、おしべのやくを取り出し、一定温度で数時間温めると、花粉を採取できます。やくを取り出すには採葯器(さいやくき)を、やくから花粉を取り出すには開葯器(かいやくき)を通常使います。うちのような家族経営の小規模桃農家だと、これらの機械は年に一回しか使わないことになるので、畑でとった蕾を農協に預け、花粉の採取をお願いしちゃうのが一般的です。

ちなみに、青森などの大規模なリンゴ農家には、外国から花粉を購入するところもあるそうですよ~。世界はせまい。