農協はワルモノか?


東京にいて、メディアのニュースを見たり聞いたりしていると、農協について負の情報が多いように感じます。

農業者から高額な販売手数料とっているとか、金融業がメインになっているとか。

そんなことはないと思います。
べ、べつに農協に媚びてるわけではないですよ!

農協って、一般的な会社員からしたらよくわからない組織で、自然と入ってくる情報はメディアのものくらいだと思うので、
問題とされている1つの販売手数料についてふと思ったことがあるので書いてみます。

言って良いのか悪いのか分からないので言いますが、実家の果樹園では農協へ支払う販売手数料は、4割ちょいといったところです。農協によって(全国で1つではなく、地域によって異なります)や、農作物によって販売手数料の相場は変わってきますが。

4割ってじゃあどうなの?高いの?安いの?って話ですが、
前職(正確には現職ですが)では、BtoBのシステム構築を仕事としていました。
この業界の見積は、人月を使うことが多いです。
1人が一ヶ月働く作業ボリュームが1人月となります。
これに1人当たりの単価を掛けて、金額を出します。
例えば、単価80万レベルの人材が2人いて5ヶ月かかる仕事であれは、
80*2*5=800万
こんな感じ。

この場合、顧客企業には1人当たりの単価80万で出しますが、社員に入る給料は20万〜30万くらいですよね。
この差額を農協でいう販売手数料と考えると、計算するまでもなく4割を越えてきます。

顧客企業は個人ではなく、発注する会社に対し支払ってるわけだから違和感そんなに無いと思います。
農協も同じでスーパーや問屋も、個人ではなく農協に対価を払い、品物の安定供給や信用などの価値にお金を払っています。
なので、自分の場合になるかもしれないのですが、販売手数料自体はそんなに問題では無いのかなと。

じゃあ何を問題とすべきかですが、農家にとっての取引先が農協だけになっている状態です。
取引先からの要求を断って、取引自体無くなってしまえば死活問題ですので、弱い立場にならざるをえません。
販路開拓は、相手が個人であっても法人であってもWebやSNSの発展によってハードルは非常に低くなっていると思います。

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