あんぽ柿作り最盛期です


亀岡果樹園では、夏は桃、冬はあんぽ柿を作っています。どちらも福島県北地方で生産量が多い品。あんぽ柿は現在の伊達市梁川町にある五十沢地区が発祥と言われていて、伊達地区(伊達市、伊達郡)で特に盛んです。桃の作業が年間の中で比較的落ち着いており、稲刈りも終わった時期に作業ができるので組み合わせが良いんです。

柿の樹は意識して低くしない限り、非常に高くなるので桃の作業でつかう脚立では届かない位置に実が成ります。子供の頃は竹の先を切って挟むように収穫していた記憶がありますが、今では高所作業車にコンテナを積んでわーっと収穫します。樹からの収穫は枝ごと手でボキッと▼

収穫した柿は、後工程で干す際に引っ掛けるため、T字に残して枝を一つ一つカットし、実の状態を見て追熟させます▼

皮は機械を使いつつ剥き、硫黄で燻蒸して紐にかけて干します。下の写真の右上のカクカクしている柿は、柔らかすぎて機械を使えないので手で剥いた柿です。もったいないのでね▼

福島では主に、平核無(ひらたねなし)柿と蜂屋(はちや)柿の2品種が原料に使われています。産地県が変われば品種も変わります。柿の名前が違っても正式な品種名は同じなんてこともあります。こちらの写真はひらたねなし柿。平べったく丸っこいです。焼酎等で渋抜きしてそのまま食べることもできる柿です▼

こちらは蜂屋柿。縦長なのが分かると思います▼

ひらたねなし柿は名前の通り種が無く、こぶりなものが多くて食べやすいです。蜂屋柿は大ぶりで甘みが程よいです。

今年は春先の霜や、台風19号の影響で柿の収穫量が少ないため、例年より量が少なく早めに干す作業が終わりそう。原料となる柿を購入することもできるのですが、桃の樹の植え替え作業が多い予定なので、自前の柿のみで完了です。


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