読書感想『GDP4%の日本農業は自動車産業を超える』


タイトルにあるような、GDPが具体的にどのように増えるかの試算や、自動車産業と比較してどうこうという詳細の記述はありませんでした(笑)。

今の政策や農業を取り巻く環境に対する批判と、先進的な試みを実施している農家さんの具体的事例の紹介がメインです。

農業が変わる、変わらざるをえない理由の1つとしてあげていたのが、数年後の大量離農。現在の農家の多数を占める、60〜70年代は数年後には働けなくなり離農せざるを得ない。また、サラリーマンを引退した人たちや、兼業で農業するメリットがなくなる(農業政策を理由に)。そうすると手放された土地が専業で攻めの経営をしている農家や法人に集約され、より効率的に、経営の幅が拡がるであろうと。

確かにな〜と思いました。土地をいくつか借りたとしても集約されていないと、機械を導入するなどして得られるメリットが最大にならない気がするんですよね。

農業関係者にとっては、前向きに考えられる本だと思います。よく耳にする基本的な内容ですが、わかりやすく記載されているので、私のような就農したてや、これから就農する人には向いている一冊です!

 


GDP4%の日本農業は自動車産業を超える (講談社+α新書)