農林水産省が1月23日に「令和元年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量」を公表しました。
作況調査(果樹):農林水産省
これによるとももは、
結果樹面積(注)は 9,540ha で、前年産に比べ 140ha(1%)減少した。
収穫量は 10 万 7,900t、出荷量は9万 9,500tで、前年産に比べそれぞれ 5,300t(5%)、4,900t(5%)減少した。注:結果樹面積とは、栽培面積のうち生産者が本年産の果実を収穫するために結実させた面積をいう。
とのこと。都道府県別に面積、収穫量を確認してみると、
令和元年産ももの結果樹面積、収穫量
栽培面積が大きい順/収穫量が多い順は同じで山梨(3,120ha/30,700t)、福島(1,590ha/27,000t)、長野(990ha/12,000t)の順番となっています。概ね面積と収穫量は比例しているのですが、面積あたりの収穫量には差が大きいようで、
令和元年産ももの10aあたり収量
福島は10aあたりの収穫量が1,700kgなのに対し、栽培面積が一位の山梨は984kgで、2倍とまでは行かないものの大きな差があります。グラフを見ると東高西低の傾向にあるように見えます。考えられる要因としては、
- 天候の違い
西の方が生育が早いのでそれでなにか。
- 品種構成の違い
品種によって多く成らせても問題ないものや、少なくすべきものなどがあるので。
- 栽培園地の特徴
平地のほうが栽培効率は良い。平地の農地がそもそも少ないか、農地であっても他の作物が栽培されていて、傾斜地でも栽培できる果樹は山手で栽培されているからとか。
- 栽培(経営)方針の違い
量を採って全体の売上を大きくするのか、量を少なくし、1個あたりの単価を上げるか。福島と岡山を比べると小売価格に大きな違いがあります。
- 産地化の程度
産地化されている(集約されている)ほど一時的な労働力の確保がしやすい。農業機械、資材を手に入れやすいとか。
などが上げられますが明確には分かりません。